運用基本方針の概要
運用の目的
加入者および受給者に対する年金給付および一時金給付等の支払いを将来にわたり確実に行うため、許容できる運用リスクのもとで、長期的かつ安定的に可能な限りの総合収益を上げること。
運用目標
少なくとも将来にわたって健全な年金制度を維持するに足るだけの収益を確保するため、市場における収益率(ベンチマーク)を長期的に上回る収益率を目標とする。
資産構成
期待収益率の予測に加え、負担能力および年金制度の成熟度を踏まえて許容されるリスクを考慮し、中長期的な観点から将来にわたる資産の最適な組み合わせである政策的資産構成割合を策定する。また、必要に応じて見直しを行う。
運用にあたっての留意事項
策定した政策的資産構成割合を基本とし、収益率とそのリスク特性が異なる複数の運用資産に分散投資し、将来にわたる資産および負債の変動予測を踏まえ、資産と負債を総合的に管理する。
運用受託機関の選任
政策的資産構成割合に基づき、投資対象となる資産の区分毎および資産全体について運用スタイル・手法の分散を考慮したうえで、適切な運用受託機関を選任する。
運用受託機関の評価
当基金および運用受託機関は、運用業務の遂行にあたっては法令を遵守し、善良なる管理者の注意を以って、専ら委託者の利益に対してのみ忠実に最善の努力を果たすこと。
運用業務に関し遵守すべき事項
運用実績の定量評価に、組織体制、人材、運用哲学、運用プロセス、リスク管理、法令遵守状況等の定性評価を加えた、総合的な評価を行う。